こんばんは。ゆうきと言います。医師の転職の「本当の声」を、知恵袋やX、口コミサイトから集めて整理しています。(→ゆうきのプロフィール)
辞めたい気持ちはあります。でも、辞めて後悔したらと思うと動けません😥
後悔したという声は、たしかにあります。ただ中身は5つのパターンにほぼ集約できて、どれも事前に回避できるものでした。
この記事でわかること
- 医師が転職で後悔する5つのパターンの中身
- 自分がどのパターンにはまりそうか
- そうならないために、動く前に何を確かめておけばいいか
当直明けの仮眠室で「医師 辞めて 後悔」と検索する人は、本当に多いです。
匿名の場所には、同じ形の相談が繰り返し投稿されています。
相談に繰り返し出てくる後悔の5パターン
- 1 年収が下がって生活が苦しい生活水準を落とさずに転職した
- 2 人間関係が前より悪い院長の診療方針を事前に確認しなかった
- 3 学びが止まった気がするキャリアを急性期の症例数だけで測っていた
- 4 また当直に追われている逃げたい先ばかり見て向かいたい先が曖昧だった
- 5 情報が偏っていた一人で決めて求人票の情報だけで判断した
ひとつずつ、中身と回避のしかたを見ていきます。
後悔パターン① 年収が下がって生活が苦しくなった
やっぱり、辞めたら年収は下がるんですよね。
いちばんよく見かける後悔がこれです。
市中病院の常勤は、当直手当が乗るので年収は高くなりやすい構造です。
当直のない働き方に移ると、その上乗せ分が外れて額面が一段下がる。これは構造上どうしても起きることです。
後悔した人に共通していたこと
生活水準を落とさずに、転職だけしたことです。
家賃、車のローン、学会の参加費、研究会の遠征費。当直手当ありきで組んでいた生活をそのままにすると、どこかで苦しくなります。
対策はシンプルです。
転職を決める前に、一度「手取り月収が10万円下がっても大丈夫な生活」を書き出してみる。
数字にした瞬間、漠然とした怖さは「対処できる怖さ」に変わります。
もう一つ。「当直を手放す = 年収が大きく下がる」は全員の法則ではありません。
年収を下げにくい組み方
- 当直回数だけ減らす常勤のまま、条件交渉で回数を落とします
- 単発バイトを組み合わせる健診や産業医のスポットで補います
- 非常勤スポットで補う働く量を自分で足し引きします
医師の場合、年収を下げにくい組み方の選択肢は意外と多いんです。自分の科と地域でいくらになるかは、確かめる価値があります。
後悔パターン② 院長や同僚医師との人間関係が前より悪かった
小さいクリニックに移れば、人間関係のしんどさからは解放されますよね🤔
「大きい病院がしんどいから、小さいクリニックに行けば人間関係から解放される」は、半分正解で半分間違いです。
クリニックは医師が数人しかいないことが多く、合わない人が1人いるだけで逃げ場がありません。
病院なら「科を移る」「上に相談する」で済んだことが、クリニックでは毎日顔を合わせます。
特に、後悔の声で目立つのが「院長との診療方針のズレ」です。
診察にかける時間、検査や処方のスタンス、経営と医療のバランス。
院長の医療観と自分の医療観がズレると、毎日の診療判断が苦しくなります。ここは働く前にしか確かめられません。
では、どうすれば回避できるのか。
面接前に、エージェントに「院長の人柄と診療方針」を聞いておくことです。
転職エージェントの担当者は、同じ医療機関に何人も紹介してきた履歴を持っています。
面接前に聞いておく3つ
- 院長のタイプ
- 常勤医の定着率
- 退職者が多いかどうか
この3つを聞くだけで、かなり回避できます。
聞きにくいことを聞くのが仕事の相手なので、遠慮はいりません。
後悔パターン③ 医師としての学びが止まった気がした
落ち着いた職場に移ったら、腕が鈍りませんか😥
急性期の病院から落ち着いた職場に移った人の声に出てくるパターンです。
最初の1ヶ月は「穏やかでいい」と思っていたのに、3ヶ月経つと「成長が止まったんじゃないか」と不安になる。
医局の同期が症例数を積んでいると聞いて、後悔が始まる。
ここで効く視点
医師のキャリアは「急性期の症例数」だけでは測れません。
急性期で身についた判断のスピードは、職場を変えても消えないからです。
在宅医療では、生活の場での療養を支える総合的な視点と、家族・多職種との連携スキルが身につきます。
外来中心のクリニックでは、継続診療と予防の視点が身につきます。
「急性期にいないとキャリアが止まる」は、病院の文化の中だけで成り立つ思い込みです。外に出ると、違う種類の臨床スキルが評価されます。
専門医資格の維持や更新が気になる場合もあります。
「取ってから動くか、動きながら維持するか」をエージェントに伝えれば、現実的なスケジュールを一緒に組んでもらえます。
後悔パターン④ 当直から逃げたいだけで決めてまた当直に追われた
「当直なし」と書いてある職場を選べば、それで解決しませんか。
これが一番もったいない後悔です。
「当直がキツいから、当直なしと書いてある職場へ」と移って、結局在宅のオンコールで夜中に呼ばれる生活に変わった。
「病棟から逃げたのに、新しい病院でも当直の応援が回ってきた」。そういう形の声があります。
原因は一つです。
逃げ先だけ決めて向かう先を決めていない
「何から逃げたいか」ははっきりしているのに、「どこに向かいたいか」が曖昧だからです。
特に在宅医療は「当直なし」と書かれていても、オンコールの体制と実際に鳴る頻度が施設によって全然違います。
ここを面接前に確認しないと、移った後で気づくことになります。
回避策は、譲れない条件を先に3つだけ書き出すことです。
譲れない条件を3つに絞る(例)
- 夜の拘束当直なし、かつオンコールの体制と実際の頻度を事前に確認できる
- 仕事の中身外来と訪問の比率が明確
- 診療の密度診療にかけられる時間が確保されている
「前より少しマシ」を狙うと失敗します。
「ここを絶対に譲らない」を3つ決めて、その条件で求人を並べてもらうほうが、結果的に満足度の高い転職になります。
後悔パターン⑤ 一人で決めて情報が偏っていた
求人サイトを自分で見て決めるのでは、だめなんでしょうか。
これは、一番静かに進行する後悔です。
求人サイトで自分で探して、求人票の「年収1,500万円」「当直なし」「オンコールほぼなし」だけを見て決めてしまう。
入ってみたら、年収は諸手当込みの上限額、「オンコールほぼなし」は月に数回は普通に鳴る、だった。
求人票に書ける情報には限界があります。職場のリアルは、中にいた人の情報でしか分かりません。
ここで使えるのが、医師向けの転職エージェントです。
担当者は同じ医療機関に何人も紹介してきた経験を持っています。「求人票には書いてないけれど、実際はこう」という情報を持っているのは、その担当者だけです。
当直・オンコールの実態、常勤医の定着率、院長の人柄。そこを事前に聞けるかどうかで、転職の意味が変わります。
エージェントの使い方と断り方は、別の記事で詳しくまとめています。
まとめ 後悔は「知らないこと」から生まれる
5つの後悔パターンには、はっきりした共通点があります。
5つに共通していたこと
どれも「事前に知っておけば回避できた」ことです。
後悔は、転職そのものが原因ではありません。知らずに動いたことが原因でした。
だから、動く前に一つだけやってほしいことがあります。
「今のしんどさは、医師という仕事が向いていないからなのか。それとも、今の働き方が合っていないだけなのか」
この問いを、一度ちゃんと立ててみてください。答えが変われば、次にやることも変わります。
もし「働き方が合っていないだけかも」と思えるなら、次に確かめてほしいのは「在宅医療と市中病院の常勤は何がどう違うのか」です。
追伸。
5つのパターンは、どれも私の話ではありません。医師ではないので、辞めたあとに後悔する夜も知りません。
書けたのは、後悔を書き残した人たちの言葉に、同じ落とし穴が5つ繰り返し現れるということです。
この記事を読んで「でも私、まだ決められない」と思っても、それで大丈夫です。
集めた相談の中にも、決められないまま止まっていた人が何人もいました。動けるようになった人に共通していたのは、一人で抱え込むのをやめたことだけです。
あなたの当直明けの朝が、少しでも穏やかになりますように。
ゆうき
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