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災害停電に備える!太陽光と蓄電池の役割分担を、社内SEが整理してみた
こんにちは、まさひこです。
地方郊外の築12年戸建てで、社内SEとして働く50歳です。
太陽光と蓄電池を導入した理由は「電気代を下げたい」だけではなく、災害停電のときに家族が困らないようにしたい という気持ちも大きな部分を占めていました。
2024年元旦の地震、2019年の千葉台風、2018年の北海道全域停電。
ニュースで見るたびに、「うちが3日間停電したら家族はどう過ごすんだろう」と考えるようになっていました。
今日は、太陽光と蓄電池が災害停電のときにどう役立つのかを、エンジニアっぽく役割分担で整理しておきます。
※太陽光発電・蓄電池の費用対効果は住宅条件・電力使用量・地域により個人差があります。設置可否は現地調査により判定されます。
1. 「太陽光があれば停電時に使える」は半分しか正しくない
最初に整理しておきたい誤解があります。
「太陽光があれば停電時もOK」と思われがちですが、実は 太陽光だけだと、停電時の自立運転には制約があります。
| 状況 | 太陽光だけ | 太陽光 + 蓄電池 |
|---|---|---|
| 通常時(系統連系) | 発電して売電・自家消費 | 発電して売電・自家消費・蓄電 |
| 昼の停電時 | 自立運転モードで最大1,500Wまで使える | 自立運転 + 蓄電池からも給電 |
| 夜の停電時 | 使えない(発電ゼロ) | 蓄電池から給電 |
| 連続曇天時の停電 | 発電量低下で実質ほぼ使えない | 蓄電池の貯蔵分でカバー可能 |
「太陽光だけ」の場合、夜や雨の日は使えない・1,500Wの容量上限がある(エアコン同時使用は難しい)。
これを知らずに導入すると、いざ停電したときに「なんで使えないの?」となります。
2. 蓄電池が「役割分担」で大事な理由
蓄電池があると、「発電」と「貯蔵・給電」が分業できます。
- 太陽光パネル: 発電する役割 (昼のみ・天候依存)
- 蓄電池: 貯める + 必要なときに給電する役割 (夜・曇天・停電時)
エンジニア視点で言うと、太陽光は「電源」、蓄電池は「UPS (無停電電源装置)」のような関係。
電源だけあっても、停電したら何も動かない。UPSと組み合わせて初めて、停電してもサーバーが動き続ける。
家庭の太陽光・蓄電池も同じ構造です。
3. 蓄電池の容量(kWh)で「何時間もつか」が決まる
蓄電池は kWh (キロワット時) という単位で容量が表されます。
1kWh = 1,000Wの電気を1時間使える計算。
我が家の蓄電池は 6.5kWh。これでざっくり何が使えるか、目安は以下です。
| 機器 | 消費電力 | 6.5kWh で使える時間(目安) |
|---|---|---|
| 冷蔵庫 | 約100W | 約65時間 |
| LED照明 (1部屋分) | 約30W | 約216時間 |
| スマホ充電 | 約10W | 約650回分 |
| Wi-Fiルーター | 約10W | 約650時間 |
| エアコン (中型・冷房) | 約500W | 約13時間 |
| 電子レンジ | 約1,000W | 約6.5時間 |
ただし、これは1つだけ使った場合の単純計算。実際は冷蔵庫 + 照明 + Wi-Fiを同時に使うと、もっと早く減ります。
それでも、「冷蔵庫を24時間動かしつつ、照明とスマホとWi-Fiを使える」という最低限の生活は、6.5kWhで 2〜3日間は維持できる 計算です。
家族の人数や生活パターンによって、5kWh / 6.5kWh / 10kWh の選択肢があります。
私は「2〜3日の停電に耐えられれば、たぶん復旧するまで持つ」と考えて 6.5kWh を選びました。
4. 「特定負荷型」と「全負荷型」の違い
蓄電池には大きく2タイプがあり、停電時の使い勝手が変わります。
① 特定負荷型 (シングル運用)
事前に「停電時に電気を流す回路」を3-5回路に絞っておくタイプ。
冷蔵庫・リビング照明・Wi-Fiルーター・スマホ充電を選んでおく、というイメージ。
- メリット: 価格が安め、蓄電池の消費が抑えられる
- デメリット: 寝室や2階の電源・エアコンが使えない場合がある
② 全負荷型 (家じゅう運用)
家全体の電気を蓄電池でまかなえるタイプ。
停電中も、普段と同じように家じゅうの電気が使える。
- メリット: ストレスなく普段の生活ができる
- デメリット: 価格が高め、蓄電池の消費が早い
我が家は 全負荷型 を選びました。
災害時に「寝室で冷暖房つけて寝たい」という家族の希望があったからです。
販売店の担当者が「全負荷型は便利だが、その分容量を多めにしたほうがいい」と教えてくれて、6.5kWh で組みました。
> ※太陽光発電・蓄電池の費用対効果は住宅条件・電力使用量・地域により個人差があります。設置可否は現地調査により判定されます。
5. 防災備蓄と一緒に考える
ここまで太陽光・蓄電池の話を書きましたが、停電対策は 電気だけ でなく、水・食料・通信もセットで考える必要があります。
私が家族で揃えたのは以下です。
- 太陽光 + 蓄電池 (電気)
- 飲料水 (2L × 12本・3日分)
- 非常食 (アルファ米 + レトルト 5日分)
- カセットコンロ + ボンベ (ガス停止時の調理)
- モバイルバッテリー (蓄電池が切れた最後の手段)
- ラジオ + 懐中電灯 (情報と照明)
電気はインフラの中で復旧が比較的早い方ですが、それでも台風や地震のときは数日かかる場合があります。蓄電池はその数日を「快適に過ごす」ための保険、というのが私の整理です。
6. 災害対策として太陽光・蓄電池を入れるか迷うなら
私の経験から1つだけお伝えできるのは、「災害対策のためだけに入れると、回収シミュレーションが成立しにくい」 ということです。
例えば災害対策単独の用途で蓄電池10kWh(180万円)を入れると、電気代削減での回収は10年以上かかる場合が多い。
一方で「電気代節約 + 卒FIT対策 + 災害対策」の3つを同時に満たす目的で導入すると、回収年数が短くなる(我が家は7.3年で計算成立)。
3つの目的を組み合わせて「数字が成立するか」を確認するには、現地調査で実数字を出してもらう必要があります。
私が選んだのは販売店直営のエコあっぷで、「住宅特化」「中間マージンなし」が決め手でした。詳しい経緯は別記事に書いています。
→ [一括見積もりサイトをやめて、販売店直営1社で太陽光+蓄電池を185万円にした話](/solar-1-sha-yamete-ii/)
→ [太陽光・蓄電池の費用と回収シミュレーション](/solar-cost-shimulation/)
→ [卒FIT後の電気代どうする?2027年問題に備える3つの対策](/solar-sotsu-fit-taisaku/)
> ※太陽光発電・蓄電池の費用対効果は住宅条件・電力使用量・地域により個人差があります。設置可否は現地調査により判定されます。